Generation Z分析

三浦展分析コラム 特別連載

第1回キャバクラ自由主義—何でもありの時代に育ったZ世代の価値観
高校生の20%、大学生の21%、正社員の33%がキャバクラ嬢になりたい
 携帯3次調査では「なりたい職業、してみたい職業」を選択肢から選んでもらった。すると多い順に、歌手・ミュージシャン、音楽関係、雑貨屋、パティシエ、お菓子屋さん、パン屋さん、ネールアーチスト、カフェ店員、美容師、保育士、そしてキャバクラ嬢・ホステスなどとなっている。なんと女子全体の22%、高校生の20%、大学生の21%、正社員の33%がキャバクラ嬢になりたい、してみたいと答えているのだ(下記表参照)。ちなみに公務員は18位で15%である。全体に夢見がちで、ゆるい職業意識だと言える。
Q.なりたい職業、してみたい仕事は?(MA)
  女子全体 女・正社員 女・非正規 女・高校生 女・大学生 女・浪人/
予備校/短大
女・失業/
無業/その他
歌手、ミュージシャン 39.5 43.5 50.7 37.2 33.3 32.6 49.2
音楽関係 36.7 39.1 40.4 36.7 40.0 29.8 35.4
雑貨屋 33.4 35.9 39.6 31.1 34.0 30.4 40.7
パティシエ、
お菓子屋さん、
パン屋さん
30.1 34.8 30.7 29.4 26.0 30.4 33.9
ネールアーチスト 28.6 28.3 41.8 27.2 15.3 19.3 40.7
カフェ店員 28.0 33.7 30.7 26.7 28.0 24.9 32.3
美容師 24.2 18.5 28.4 25.0 10.7 19.3 32.3
保育士 23.5 22.8 24.9 22.5 24.0 27.1 23.8
キャバクラ嬢、ホステス 22.3 32.6 27.1 19.9 21.3 20.4 28.0
マスコミ関係、
テレビディレクター、
編集者
21.8 23.9 21.3 21.3 38.0 19.9 13.2
公務員 15.3 23.9 10.7 14.8 30.7 12.2 10.6
資料:携帯3次調査
実際に就く職業は、福祉、介護、看護系が多い
 読者諸氏は、そんなバカな、そんなにキャバクラ嬢志望が多いなんて、サンプリングがおかしいのではないか、性意識がゆるい女子に偏っているのではないかと思われるかも知れない。しかし携帯調査のサンプルはきわめて均等に全国に分散しており、階層意識を見てもこれまでの私の調査経験から見てごく平均的である。その意味で私はこの調査の客観性にかなり自信を持っている。
 たしかにリクルートが行った「高校生と保護者の進路に関する意識調査」(2005年)によると、高校生がなりたい職業は、女子では、保育士・幼稚園教諭、看護婦、教師などが上位に来ており、非常にまじめである。携帯調査の結果とかなりちがう。しかし、これはリクルートの調査のサンプルとなった高校が比較的まじめな高校だったのではないかと思われる。またこの回答は、就きたい職業があるという高校生だけの回答であり、就きたい職業がない者を入れると回答はかなり違う可能性がある。

(以下つづきは、Generation Z説明会、2008年3月刊行予定の『溶解する社会が生んだ新世代 Generation Z登場!』(仮称)で発表いたします。)

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